Cherubim weblog

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RGBとCMYK


写真の印刷を行う際、Red・Green・Blue の光の3原色から、Cyan(藍(水色系))・Magenta(赤(ピンク系))・Yellow(黄)・Black(炭)の4色に落とし込み、印刷されます。この理由についてはウェブ上で検索すると沢山出てきますので割愛いたしますが、色のダイナミックレンジはRGBの方が大きく、写真の紙焼きはRGBに近い発色を再現出来ます。それに近い仕上がりが、一般的にはインクジェットプリンターで出力されたものです。特にフォトグラファーの方が使用されているプリンターは印刷するインクの数が10色だったりしますので、ダイナミックレンジを大きく取る事が出来るのです。しかし通常のCMYKの4色印刷では、このダイナミックレンジが再現出来ない為、写真の色調によっては色がくすんでしまいます。そこでヴィヴィッドな色を再現出来るようにする為、CMYK各色のインクを見直す事で、4色でもかなり近づける事が可能になっています。DNPでは『パナマックス』、凸版では『カレイド』と呼ばれるインクがそれになります。ただ、一般の人がこれで印刷された仕上がりを目にしても、普通のカラー印刷物に見えてしまうかもしれませんが、実際にはかなり違う仕上がりになっています。「だったら最初からこのインクを基本的なインクにすれば良いのでは?」という疑問がありますが、刷り出しに立ち会った際、色出し調整にかなり癖がある事が分かりました。気持ち濃度を変更しただけで、出てくる色が豪快に変わったり、かといってあまり効果のない場合もありました。また、写真原稿の色分解にも癖がある為、最終の仕上がりまでを見越していないと、まともに色出しが出来ないのが現状だと感じました。これらがこなれ始め、Adobe Illustrator や Photoshop などでシミュレーション出来るようになると、変わってくるのだと思います。また、高色域インクの他にも、6色印刷などでの高色域再現の手法は増えてきています。
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UVインク印刷


昨日は写真集の刷り出し立ち合いでした。今回の仕上がり目標は、暗部が締まりきらないイメージで、明部は程よく抜けている感じを目指しています。製版前にギリギリまで理想型に持って行き、刷り出し時にもう一歩先に進めます。ただ、通常の印刷物はインクを盛って色調のバタつきを押さえるのですが、このような場合には、色調の転びが発生しやすく、予想以上に時間が必要となりました。特に最初の台(初回)は、『インクを盛る』という流れから反対の方向性にシフトしてもらう為、印刷機のオペレータさんには細かく注文させて頂きました。そしてこの方向性が、以降の台に影響される為、僕にとっても重要な作業となります。その時間とオペレータさんの理解力の早さのおかげで、2台目からはニアな状況で確認させていただきました。
そして今回ラッキーだった事は、4色のインク全てがUVインクだった事です。UVインクの特性として、速乾性があり、通常のオフセットインクで発生するドライダウンが極めてないので、刷り上がりイメージで校正確認が行えました。また同じ理由で、ブロッキングや擦れも発生しにくいので、安心度も確保されていました。更に暗部のインク溜まりも軽減されるというメリットもあります。ちなみにUVインクの色調は、通常のオフセットインクと変わりはありません。
ここの所、ハイデルベルグのスピードマスターで印刷していましたが、今回は久しぶりの三菱のダイヤ。なんだかちょっと嬉しかったです。
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World Aids Day


昨日、12/1は国際エイズデイ。現在抗HIV薬の発展はかなり進んでいると聞いておりますが、カクテル(HAART)療法が主となっており、決定的な治療法には至っていない事。また、高価な薬剤を頻繁に投与する必要があるのに、広がってしまう所は発展途上の土地である事など、様々な課題が残されています。上の映像は、'94-'95 F/Wから始められた、Maison Martin MargielaのAIDS T-shirtの日本語版。12/1から限定で発売されます。このT-shirtの売り上げの一部が、フランスのAIDESに寄付され、AIDS撲滅の活動を援助する事に使われます。「エイズと闘うためにすべき活動はもっとあるがこのTシャツを着ることは良い始まりだ」(THERE IS MORE ACTION TO BE DONE TO FIGHT AIDS THAN TO WEAR THIS T-SHIRT BUT IT’S A GOOD START)。

World AIDS Day 2010 - Official Website
[ Design | 12:36 | comments(0) | trackbacks(0) | cherubim ]

iPadと電子書籍
先日ようやく iPad を手にする事が出来ました。日本で iPad が5月末に発売されてから、だいぶ時間が経過しましたが、個人的に興味がある iBook Store では、いまだに日本語の商品を購入出来ない状況が続いています。

この『電子書籍』という物は以前から存在していて、僕は15年ほど前に VOYAGER社の Michael Crichton氏著『Jurassic Park』という、HyperCard を利用した電子書籍をドキドキしながら読んでいました。その他には『青空文庫』からコンテンツをダウンロードし、Palm PDA で読んでいたりもしました。その後 Multimedia という言葉が爆発的に普及した際、CD-ROM Magazine が生まれ、動的なコンテンツが目につく様になり、それが Internet という流れにつながり、読み物としての存在よりも、奇抜なインタラクションや、ヴィジュアライズされた物が増えて行きました。その流れを考えると、純粋な読み物の資質が残っているのは、ケイタイ小説のように感じています。

その電子書籍が、Kindle や iPad によって変わろうとしています。特に iPad では iBooks という電子書籍リーダーが、出版にまつわる業者の中で、『脅威』と『期待』の目で見られています。これは音楽業界にとっての、iTunes Music store と同じく、通例の物流から離れた販路となり、大手ではなくとも音楽出版が行える事が、市場を乱すという考え or 活性化させるという期待。これと同じ状況だと思います。

ただ、現時点の iBooks は、あまり脅威的な存在ではありません。理由として、まだまだ熟していない物だからです。iBooks では、電子書籍フォーマットとして、ePUB というフォーマットと PDF が対応対応していて、それらのフォーマットは、下記の理由でグラフィックデザイナーにとって、魅力的には感じない欠点が残されています。
 ・ePUB → 文字の簡易的な級数指定は出来るが、細かなレイアウトやフォント指定(埋め込み)などが制御出来ない
 ・PDF → レイアウトやフォント指定が出来、ムービーの埋め込みが可能(だが、ムービーには Flash Player が必要なので iPad では再現出来ません)

先日発売された、Adobe InDesign CS5 では、ePUB の書き出しが標準搭載され、今夏末には、Adobe社が InDesign CS5 による iPad向け電子雑誌生成ツール『Digital Content Bundler(仮)』を、Adobe Labs にて提供する予定となっているようです。
 → Adobe – ADOBE DESIGN MAGAZINE/デジタルマガジンの制作
 → ADOBE TV – EPISODE: INTRODUCING THE ADOBE DIGITAL MAGAZINE WORKFLOW

現在『Digital Content Bundler』ツールを利用した電子書籍のサンプルは、iTunes Store において、WIRED Magazine(1 ISSUEが無料で閲覧出来ます)がダウンロード出来ます。この WIRED Magazine で表現されている事は、その『Digital Content Bundler』を使用する事で、ほぼ同じ表現が可能と予想されます。この WIRED Magazine は、WIRED を所有する Conde Nast Digital社と、Adobe社が共同で開発ているようです。ワークフロー(制作の流れ)は、『InDesign CS5』から書き出したレイアウトファイルを『Digital Content Bundler(仮)』というソフト(プラットホーム)によって『.issue』フォーマットのファイルを生成し、『Digital Content Viewer(仮)』によって閲覧する、という流れです。例えるならば『Digital Content Bundler』は、Adobe Acrobat Professional のようなものと考えられます。ようは複数のページファイルを製本させる機能が主となっています。

ちなみに、InDesign CS5 では、既にレイアウトしている物に対して、ムービーの埋め込みやスライドショーの機能の指定が行える様になっているので、試してみる事を勧める。ようは現在、その『生成ツール』『閲覧ソフト』待ちの状態です。
 → YouTube/Creating an iBook (ePUB) for iPad with InDesign CS5
 → ADOBE TV – EPISODE: INTERACTIVE DOCUMENTS IN INDESIGN CS5

グラフィックデザイナーとして、「レイアウトが崩れない」「フォントを指定出来る」という部分は、とても重要なカギになっています。そのあたりが解消し、日本語の対応がされた場合、普及がかなり加速すると思っていますし、とても楽しみにしています。
[ Design | 13:03 | comments(0) | trackbacks(0) | cherubim ]

ドライダウン対策


印刷機から出て来たばかりの印刷物は、インクが乾き始め、完全乾燥した時には、少し浅くなります。これを『ドライダウン』と言います。今回立ち合いの印刷物は、このドライダウンが激しい為、目視だけで判断する事は難しいのですが、その際に活躍してくれたのは、インク濃度計測機(反射濃度計測機)です。これを使って刷りたての時の濃度を計測し、その後完全乾燥した時にどれだけ濃度が変化するかを確認する事で、ドライダウンの予想を確認出来ます。ただ完全乾燥を待つとなると、最低でも1時間は必要になるので、そんな時に活躍してくれるのが『速乾くん』です。速乾くんに入れると、5分程度で完全乾燥させるという優れ物。ただし、熱での強制乾燥なので、ほんの少しだけ紙が焼けて、黄色っぽくなってしまいますが、今回は大活躍。ストレートなネーミングにも惚れてしまいましたw
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2010年国際稀覯本フェア
 

国際稀覯本フェアに訪れました。国内外の古書店が集い、莫大な量の古書を見る事が出来ました。ダーウィン『種の起原』初版本や、『解体新書』など、歴史的にも重要な本が、さらっと置かれていたり、『オルフェ』の台本にコクトーとピカソの直筆サインが書かれている物を直接触る事が出来たりと、かなりテンションが上がりました。もちろん装幀は手が込んでいて、とても美しく、ため息ばかり出ていました。(もちろんお値段もため息ばかりです)出展なさっていらっしゃる古書店さんのいくつかに訪れたことがあったのですが、一箇所に集まっている事で会場の空気感が更に紳士的でした。デザインにたずさわる者としての指針を更新し直す、素晴らしい機会となりました。

国際稀覯本フェア
[ Design | 14:52 | comments(0) | trackbacks(0) | cherubim ]

メディアの将来


今年には発表されるであろう『TIME INC.』によるデジタルマガジンのデモンストレーションが、昨年の12月から見られるようになりました。(昨年末、この内容をブログに載せようか考えていたのにすっかり忘れておりました)これを見て「こうなると1雑誌としてではなく、動画やデータベースを所有している事が重要。印刷では実現出来ない事が可能になる。」という事や、USTREAMを見ていて思う「テレビ局の求心力が確実に低下する。」という事が、明確になって来たように思いました。日本では休刊する雑誌が増え続けているので、モチベーションの差を感じさせられました。

※よく見ると、このTablet機器。『Time Inc.』と書かれていますが、どうみても完璧にiPadですね。昨年末、既にお披露目されていたとは気づきませんでした。
[ Design | 18:26 | comments(0) | trackbacks(0) | cherubim ]

Art Bird Books


2007年の年末頃に「もしかすると…」と書かせて頂いた『Art Bird Books』が、いよいよ9.15 Tuesday をもって、一時閉店となるようです。ただし12月頃には、アポイントシステムのお店が、今のお店からすぐの場所にオープンさせる予定だそうです。またウェブを充実させる予定との事です。

Art Bird Books returns online
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Zinio


ここのところ、日本では雑誌の休刊が続いています。"marie claire" "STUDIO VOICE" "BOAO" "Esquire" "広告批評" "ROADSHOW" "ダカーポ" …。現在続いている雑誌も発行部数がかなり少なく、運営をギリギリ維持している物がとても多いと聞きます。そんな中、個人的に気になっているのが Zinio です。これは雑誌を販売するシステムなのですが、2002年からデジタル形式(基本はPDF形式にようです)の雑誌をしています。現代の印刷物はデジタルデータが主流なので、そのレイアウトデータを流用して Zinio対応のデータに変換。通常の、印刷〜製本〜出荷〜納品〜陳列というタイムラグや、コストをかなり抑える事が出来ます。日本でのデジタルブック販売は一般的ではありませんが、安価で販売網を広げられる(しかも世界規模に)メリットは大きいと思います。もちろん本のような読み易さや色調の正確さは印刷物のようにはいきませんが、資料として雑誌を購入している人(僕)には、本棚を圧迫しないので嬉しいです。Zinio サイトでは立ち読みも出来ますので、いちどお試しあれ。

Zinio
[ Design | 08:01 | comments(0) | trackbacks(0) | cherubim ]

硝子壜の残像〜ガラスびんに映った杉並の風景〜(杉並区立郷土博物館分館)


ポスターを見つけてから、かなり気になっていた企画展『硝子壜の残像』を、妻と共に観に行ってまいりました。ここのところ週末は自転車でのサイクリングデーになっています。荻窪にある杉並区郷土博物館分館を目指して出発したのですが、途中、以前から気になっていたシュークリーム屋さんでシュークリームを買い食いし、通りすがりで見つけた陶器屋さんで1時間程楽しい時間を過ごし、その後見つけた趣のあるパン屋さんでサンドウィッチを購入し、由緒正しいお屋敷跡の公園で和みながら昼食を食べ…現地に到着した時は既に午後4時を過ぎていました。会場に入ると、懐かしくも美しいガラス製品の数々を楽しみました。ウランガラスを眺めていたら、学芸員の方が展示物の紹介を話してくださり、とても勉強になりました。小さい会場にも関わらず、すごい濃度の濃い内容だったという事に気がつき、大満足で外に出ると、沢山のトンボが夕暮れの空を自由に飛び交っていました。

杉並区立郷土博物館
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CURRENT MOON
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